神様の箱

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神様の箱 第10話 忠誠の果て

変性古来種とは、古来から存在する生物が長い年月で魔力を持つようになった生物のことを指す。反対に、在性古来種は魔力を持たずにそのままの姿、あるいは進化した生物のことを指す。二つとも魔獣とは違うものとして扱われる マスタングと名付けられた、あの...
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神様の箱 第9話 至宝の覚醒

こんな結末はあんまりだ。 みっともないくらいに涙が溢れてくる。わめいて誰かにすがりつきたい。 おぞましい龍がのっそりと近づいてくる。もう動けない獲物を前にして、ゆるりと歩いてくる。謎の原理で浮遊できるのに、自分の存在を知らしめるように、死の...
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神様の箱 第?話 騎士の忠義

「上手ク、いっているだろうカ」 言葉を発したものは憂いていた。ここにはいない者と、大事な宝のことに対して。 襤褸のローブを身に纏い、フードを深く被っているため表情はわからない。 そして、それは一つではなかった。同じ格好をした姿がいくつもある...
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神様の箱 第8話 龍の鱗

太古の昔に生きていたという恐竜はものすごく強かったと思う。身体は大きく、硬質に発達した肉体を鎧や武器にして戦っていたらしいのだ。生身の人間は敵わないし、現代の兵器でも威力が低いものでは倒すことは難しいに違いない。 それでも、想像ができる常識...
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神様の箱 第7話 地下水道の魔獣

魔術ペンで術式を描くのと指先で描くのとでは、出来栄えが全然違う。魔術ペンのほうが描きやすいし綺麗に仕上がる。道具というのは実に便利なものだ。 「おらっ」 武器というのは有用な道具だ。自力では敵わないような外敵に対しても、有効な攻撃を与えるこ...
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神様の箱 第6話 水の街

人間にはどうしようもない性さがというのがある。人の性質というやつだ。ダメと言われればやりたくなるのは人間の性さがだし、隠されているものを暴きたくなるのも性さがだ。人にはそれぞれ持って生まれた性さががある。トラブルに遭いやすいとか、懸賞が当た...
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神様の箱 第5話 魔法の原理

魔術とは、正式名称を魔学技術と呼ばれるものの略称だ。科学技術の名前をそのまま転用している。 魔術史の始まりはごく最近で、一世紀も経っていない。それでも、魔術を利用したものはどんどん登場している。機械の耐久性を向上させ、物の働きを助けるような...
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神様の箱 第4話 宿り木の鳥

時は少し巻き戻る。タカミと別れたミレイは、山賊との戦闘を終えていた。 「けっこう強かったな」 ミレイの足下には大槍持った山賊が横たわっていた。全身ボロボロで、打撲の痕が多い。目の上に大きなたんこぶができていたり、身体のいたるところが青あざに...
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神様の箱 第3話 神の力

僕が住んでいる国は、街はずっと続いていて、街と街の間にある大自然なんかはない。昔はあったのかもしれないけど、今ではそんなものはない。途切れることなく、現代の建築物が建っている。コンビニは探せばその辺にあるし、監視カメラも多い。完全に目がない...
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神様の箱 第2話 光の価値

目が覚めたら、木造建築の天井が見えた。どうやら僕はベッドで寝ていたらしい。なんでだっけ。 「あ、起きたか」 ミレイが二つ並んだベッドの片方でくつろいでいた。 「悪いな、疲れてたのに振り回しちまって」 僕は急に倒れたらしい。確かに今日一日で色...
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